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- ■ ミツバチの社会 ■
ミツバチの社会は、女王蜂と働き蜂(雌蜂)と雄蜂から構成され、もちろん女王蜂はその中心に君臨します。
人間以上にそれぞれの蜂には産卵、育児、清掃、集蜜、交尾などの各役割分担が決まっています。
【 女王蜂の役割 】
- 女王蜂は一群に一匹だけしか存在せず、ただひたすら1日1000〜2000個の卵をうみ続けます。超多産のように思われますがこれには理由があり、女王蜂の寿命は数年ですが働き蜂は1〜2ヶ月あまりと短かく、自群を維持するため次々と産卵する必要があるのです。
【 働き蜂の役割 】
- 育児、清掃、集蜜の仕事をこなしながら、さらには女王蜂の世話や巣作りをし、時には外敵と戦う、まさにその名前の通りの働き者、スーパーウーマンの働き蜂です。悲しいことですが休みなく働いた結果、1〜2ヶ月で生涯を終えることになります。しかしながら、越冬期に入ると仕事量が激減するため、その生涯は5〜6ヶ月程度まで延命することができます。
【 雄蜂の役割 】
- 雄蜂は巣の一切の仕事には関わらず、処女王と交尾するのが唯一の役目です。
春の交尾シーズンには一匹の処女王の獲得にむけ死に物狂いで数百匹が空中戦を行い、この競争の中でうまく交尾できたものは、その直後にショック死して生涯を終えます。
残った雄蜂は自らは働かず、働き蜂が集めてきた蜜や花粉を食べて生活します。人間の世界でいえば、まさしく”居候”と言うところでしょうか?・・・。こんな雄蜂も蜜源の細くなった晩秋には巣を追い出され、飢えと寒さで死んでその生涯を終えます。

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