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- ■ ミツバチの巣 ■
ミツバチの巣の材料はミツバチの腹部にある蝋線から分泌される蜜蝋から出来ています。巣を表面からみると、みなさんおなじみの六角形の巣房が整然と縦横に隙間なく重なり合った形をしています。
なぜミツバチは六角形を並べた構造の巣を作るのでしょうか?それはハニカム構造と呼ばれる六角形を敷き詰めた形が、最小の材料で最大の容量と最高の強度が得られることがその理由と考えられています。
円形や7角形以上の多角形ではこれらを敷き詰めた場合、どうしても一つ一つの巣房の重なりに隙間ができてしまいます。また、三角形や四角形では蜂が巣房に入った時に隙間が多すぎ無駄が出てしまいます。蜂の体型から見ても最も効率の良いのが六角形なのです。働き蜂はこの巣房の中で育児をしたり、ハチミツや花粉の貯蔵もしているため、これらがこぼれ落ちないように巣は多少上向きに作られています。本当にミツバチの生態や巣の仕組みには驚かされることばかりです。
私たち人間は、このハニカム構造を人工衛星や飛行機、スペースシャトルなど様々なものに応用していますが、ミツバチがこのような合理的な構造を人間が作り出す何千年もの前から作っていたのですから、驚きと同時に自然界の創造性には人智の及ばないことを知らされます。

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